薬剤師になるには大変

薬剤師になるには大変

薬剤師になるためには、医師と同様に国家試験に合格することが必須となっています。
学校教育法に基づく大学において薬学の正規の課程を修めて卒業したのち、薬剤師国家試験を受験してに合格しなければなりません。その後薬剤師名簿に登録申請し厚生労働大臣より薬剤師の免許が与えられて、晴れて薬剤師になれます。
また、薬学の正規の課程は、2005年以前の入学者は4年制でしたが、薬剤師に必要な知識が高度化しているため2006年以降に入学した者は6年制になっています。。

 

また、薬剤師となった後ですが、一般社団法人薬学教育協議会が薬学系大学卒業者の進路について調べた結果によると、平成20年3月の卒業生10,109人中、就職約64%、非就職約36%となっています。なお、非就職者の内、約81%は大学院への進学者で占められています。就職した人の就業先をみると、薬局30.7%、病院・診療所14.9%、製薬企業8.6%などとなっています。ここ数年の傾向としては、薬局への就業が徐々に増えています。

 

なるのも大変、なってからも大変…

薬剤師になるには薬剤師国家試験に合格しなくてはなりません。

合格率は8割程度、年間約1万人の薬剤師が誕生しています。
合格率からすれば、大して難しくないようにも思えますが、全く違います。
その道程は遠く険しいのです。

 

国家試験を受けるには薬学を大学で6年間も学ばなくてなりません。試験だけを受けるという訳にはいきません。
まず、薬科大学あるいは薬学部に入学することからして難しいです。

 

★入試難易度は高く、学費も高い
全国には薬科大学あるいは薬学部が74あります。
このなかで最難関と言われるのが京都大学の薬学部と東大の理科二類で、河合塾の偏差値は67.5です。これは国立大学の医学部に匹敵する全国最高難度レベルです。
その他、国公立大学の薬学部はいずれも難関で、偏差値は60程度必要になります。
私立大学だと国公立大学ほどの難易度ではありませんが、最難関は慶応大学の薬学部の偏差値が65です。やはり全体的には難関であると言えます。

 

入学しやすいのは私立大学ですが、私立の薬学部は学費が高いのが難点です。6年間で概ね1200万円もかかります。国立大学だと350万円程度ですから違いは断然です。
奨学金もありますし、薬剤師は比較的給与が良いので就職してから回収できるかもしれませんが、裕福でない家庭では厳しい金額です。

 

★入学してからも大変
難関を突破して薬学部に入学しても新たな戦いが待っています。薬学部は他の学部よりも覚えることが膨大だからです。そもそも4年で覚えきれないから6年制になったという側面があります。大学によっては毎日小テストで高校時代のようだと言います。
なんとか単位を取って卒業が近くなると卒業試験のある大学があります。それに合格しないと国家試験を受けさせてもらえません。
私立大学は特に、国家試験の合格率を気にするので合格の見込みのない学生には受験させません。その結果、国家試験の合格率が8割と高率になっているわけで、国家試験が易しいというわけではまったくありません。

 

★卒業後は…
国家試験に受かれば就職するにはまず困らないと言います。6年間頑張りがようやく報われます。しかし、薬学の世界は進歩が著しいので日々勉強が必要になります。薬剤師であり続けることもなかなか大変なのです。